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3ヶ月上達法のすゝめ

こんにちは、あずまよりこです。

みなさんイラストを描かれているでしょうか。今回は、私が1月から4月の3ヶ月間実践していたイラスト上達法である「3ヶ月上達法」を皆さんにおすすめしたいと思いこの記事を書くことにしました。

この練習法は絵を描く技術の向上はもちろんのこと、モチベーションのアップにも繋がるのでぜひ多くの方に実践していただきたいと思います。

それでは早速本題に入りましょう。

 

 

そもそも3ヶ月上達法とは?

さて、この記事を見た方の中にはそもそも3ヶ月上達法とはなんぞや?という方もいるかと思います。

また、3ヶ月上達法の発案者であるさいとうなおき先生(@_NaokiSaito)のYouTubeチャンネルが凍結されてしまったこともあり、3ヶ月上達法に関する動画が現在見ることのできない状態となっているため、この記事で軽く手順を紹介させていただきます。

手順を知っているという方は次の項目へ飛ばしていただいても構いません。

さいとうなおき先生のYouTubeチャンネルが復活し次第当記事にも3ヶ月上達法についての動画URLを記載します。

 

手順1、自分の好みの絵柄のイラストレーターもしくは漫画家を探す

手順2にて詳細は語りますが、この3ヶ月間ずっと向き合うことになる絵柄となりますので、最悪数日かけてでもいいのでじっくりと選ぶことをおすすめします。

なぜなら途中でやっぱり言うほど好きな絵柄じゃないなとなってしまうとモチベーションに影響してくるからです。

「これ俺の絵じゃん!」というレベルで惹かれる方を参考にするのがおすすめです。

 

手順2、好みの絵柄の人を参考にオリジナルのイラストを書く

まず最初にするのは「練習」ではなく「実践」です。手順1で決めた方の絵を参考に他の人が見た時「え、このイラストあの人が描いたんじゃないの?」と言われるくらい似た絵柄にすることを目標にオリジナルのイラストを描きます。

あくまで絵柄を参考にするのであって模写ではないことに注意してください。

しかし、どうしても人によって絵柄は違うものなので、完璧に似ることはほぼないと思います。

心意気としては「完璧に似せるぞ!」という意識が大切ですが、ある程度の妥協をしなければそもそも作品を完成させることすらできません。

まずは作品を完成させることが大切です。(ラフで没を出しまくっている私が言えたことではないかもしれませんが)

 

手順3、自分の絵とお手本のイラストを比較して課題を見つける

イラストを完成させることができたら、参考にしている人のイラストと自分のイラストを見比べて課題だと感じたことを細かく書き出していきましょう。

例えば「顔がかわいくない」「手がおかしい」「服のシワが変」などです。

そして、これらの課題点の中から今回解決したいものを1つだけ決めます。

優先度としては「顔周り」→「手」→「その他目立つところ」→「細かいところ」です。

また、この時「全部ダメだ!」と投げやりになってはいけません。

 

手順4、決めた課題を解決するために練習

解決したい課題を決めたら、その課題を解決するための練習を繰り返します。

例えば顔がかわいくないと感じるなら参考にしている人のイラストを模写するなどが効果的かもしれません。

また、どれくらい練習するかに関しては「ここはこうすれば解決できるんだ」という気付きがあるまで練習するのが目安となっています。

 

手順5、練習したことを反映し手順1に戻る

ここまで来たらようやくこの上達法の1巡目が終了します。あとは3ヶ月間ひたすらこの繰り返しです!

 

3ヶ月上達法の何が良いのか?

3ヶ月上達法の手順を紹介したところで、実際私がこの練習法を完遂してどこが良かったと感じたのかを3点まとめていきます。

あくまで個人の感想となります。

 

1、2つの理由で絵のモチベーションがあがる!

正直なところ、この上達法を知った最初の時は「言うてそこまで上達するのかなあ?」と思っていました。

しかし私がこの上達法を行うことに決定したのには「期間が決まっているから」という理由があります。

これが絵のモチベーションが上がる1つ目の理由です。

どういうことかと言うと、これは100日チャレンジと同じで1度やると宣言したら3ヶ月間絵を描かなければ「あの人やるって言ったのにやってないじゃん」と言われる可能性があるので、半ば義務的に絵を描くことになるからです。

更に、あまり乗り気ではなくても3ヶ月上達法に興味があるくらい絵が好きなあなたなら、一度筆を取り絵を描き始めてみたら案外楽しくなってきてラフくらいまでは一気に完成させてしまうのではないでしょうか?

そうして1枚描いたらまた1枚描きたくなるといった風に、1回の義務感から何枚も描くモチベーションを生み出すことができると思います。

そのうえ100日チャレンジとは違い別に毎日絵を描く必要は別にないため、気楽に始めることができるので「絵描く理由作るためにやるか」という形で1月から3ヶ月上達法を開始しました。

そうしたら狙い通り絵のモチベーションが上がり結果的に3ヶ月間で3ヶ月上達法以外の絵も合わせて28枚ものイラストを描くことができました!

もちろん人によっては宣言しても途中で辞めてしまう方もいると思いますが、この心理的に絵を描こうという気になる効果は、絵を1月以前はあまり描いていなかった私にとっては十分すぎるほどでした。

絵を描く理由が欲しいという方には3ヶ月上達法はおすすめです。

 

2つ目の絵のモチベーションが上がる理由は、「3ヶ月上達法をやっている他の人の様子を見ることができる」ということです。

これはあくまでTwitterをやっている方が対象となりますが、Twitterには#3ヶ月上達法というハッシュタグがあり、そこでは3ヶ月上達法を行っているいろんな方のイラストを見ることができます。

そのイラストを見て「自分もがんばろう!」となったり、またこのハッシュタグを通じて今まで知らなかった方ともコミュニケーションを取ることもできました。

普段Twitterでコミュニケーションができないという方でも、この3ヶ月上達法を一緒にやっている仲間として他の人と繋がれる可能性があるというのがモチベーションにもなると思います。

 

2、人の絵を細かく見る習慣が付く&模写よりも技術が上がりやすい

絵の技術的な面でのメリットとしては、これが一番かと感じました。

おそらく模写でも似たような効果が得られると思うのですが、普段私達がイラストを見る時は思ったより深く見ておらず、いざ3ヶ月上達法を始めたときに「あ、この人こんな塗り方してるんだ」「こんなところまで描き込んでるんだ」と初めて気づいた点も多くありました。

そのうえで模写と違うのは、オリジナルの絵を描くことになるので様々な資料が必要になるところです。

「この角度の顔はどう描いてるのかな?」「この服はどう描いてる?」などと参考にしたいところによって違うイラストを見ることになる場合も多いと思います。

そうすれば模写よりも細かく見るイラストが多くなるので、そこは模写よりも良いところなのかなと感じました。

更に、純粋に模写よりも頭を使って描かないといけないので絵の技術も模写よりは上達が早そうだと感じました。

 

3、課題を1つずつ潰していくという意識が芽生える

この上達法の特徴の1つとして、課題は1巡につき1つだけ解決していくというものがあります。

これは一度に複数の課題を解決しようとするよりも効率が良いと感じました。

なぜならその期間決めた課題にのみ集中できるからです。

例えば「目の描き方」を課題に感じ、練習として顔を描いていたとすると、何も考えていないと「髪の描き方も変だな」と感じてそっちの練習もしてしまう可能性があります。

これでは目の練習が疎かになり、更に髪の練習も目の練習と一緒に行っているので効果的ではありません。

だからこそさいとうなおき先生は1巡につき1つの課題のみに集中して取り組むべきだと言っていたのだと思います。

自分は今まで絵の練習をする時は特に何も考えず課題だと思ったところを手当たり次第練習していたので、3ヶ月上達法を完遂したこれからの練習でも覚えておきたい意識だと感じました。

 

3ヶ月上達法での反省点

3ヶ月上達法をやってきて、ここはもうちょっとこうすればよかったなという反省点をあげていきます。

これから3ヶ月上達法を行う方の参考になれば幸いです。

 

1、参考絵師の方をなんとなくで決めてしまった

これが最大の反省点とも言えます。

私が選んだ絵師の方は、私がよく描くジャンルのイラストをたくさん描いており資料もたくさんあったので結果的に大失敗とはなりませんでしたが、あまりイラストレーターの方を知らなかったこともあり、さいとうなおき先生の言っていた「これ俺の絵じゃん!」となるほどの絵に今まで出会ったことがありませんでした。

結果的になんとなく参考にするのに良さそうな資料が多く、割と好きな絵柄の方をお手本とすることに決めたのですが、その後「やっぱこの絵師さんの絵も惹かれるなあ」などと目移りしそうになってしまいました。

これは3ヶ月上達法のモチベーションにも影響しますし、後述する反省点にも繋がってしまったので、もっとたくさんの絵師の方を調べておくべきだったと思いました。

 

2、「絵柄を完璧に寄せよう」という意識が足りなかった

これは技術的な面での成長を遅らせてしまったのではないかなと今となっては思っています。

1巡目こそ完璧に寄せるぞ!という意識のもとイラストを描いていたのですが、それ以降は反省点1でもあげたように目移りしてしまっていたので、「ここをこうした方がかわいいのでは?」などと勝手なアレンジを加えてしまうこともあり、完璧に寄せる意識がだんだんと薄れていました。

これの何が問題かというと、手順3の「お手本と自分の絵を比べて課題を見つける」がしにくくなるのです。

最悪お手本と全く違っても課題は発見できるのですが、やはり完璧に寄せようとした方が課題がもっと具体的に見えたのではないかなと反省しています。

実際私の課題の多くは「服のシワがわからん」「手がわからん」などの曖昧なものばかりでした。

 

3、練習が少し足りてなかったかも

これは完全に私の怠慢なのですが、「気付きがあるまで練習っていつまでだ?」とよくわかっていなかったこともあり、練習にあまり時間をかけていませんでした。

その結果、「ここ前も課題だったような?」となることが多くあり、正直1巡目で練習した目の課題は今でも残っています。

恐らく絵の課題というものは永遠に残り続けるものだと思うので、完璧な解決は目指さなくて良いのでしょうが、それにしても私は少し練習が足りなかったかな、練習もっと真面目にやってればもっと上達したかなと思いました。

皆さんは3ヶ月上達法やる際には練習パートも一生懸命にやりましょう。

 

3ヶ月上達法でどれくらい成長した?

それで結局お前は3ヶ月上達法やってどんだけ成長したんだよという方もいると思いますで、最後に私の3ヶ月上達法で描いたイラストをまとめていきます。

 

1巡目

今思うとよくこんな構図描こうと思ったなというやつです。3ヶ月上達法のラストはこれのリメイクにしてどれくらい上達したのかわかりやすいようにしようと思いましたが構図が難しすぎて辞めました。

 

2巡目

目の塗り方がだいぶよくなりました。この頃は自分の絵の雰囲気がどういうのが良いのかよくわかっていなかったのでこういう不気味系も描いてました。

 

3巡目

背景もがんばらないとだめじゃね?と少しだけがんばったやつ。

結局最後まで背景はがんばりませんでした。

 

4巡目

ここで今も使っている「これだけで塗る筆」と出会い、参考絵師さんの厚塗りに少しずつ近づくことができた。

 

5巡目

友人のオリキャラです。しかし参考絵師さんと全然違う目の描き方をしている辺り寄せる気が全くない。恐らくIxy先生に目移りしてしまっている頃の絵。

 

6巡目

ここで色トレスという技術を習得、参考絵師さんが使っているかどうかは判別できなかったが今も色トレスは使っている。

 

7巡目

全身絵の練習をしたいということで描いたやつ。目の塗り方が今でも気に入っている。

しかし靴が雑すぎた。

 

8巡目

これまた迷走、参考絵師さんはこんな塗り方をしない。

これはさいとうなおき先生の動画に影響を受けてかっこよさ重視でやってみた塗り方。

今でもグレーの着彩はよくわからない。

 

9巡目

ここで初のポケモンイラスト。そしてこの辺りから3ヶ月上達法以外の絵を描く頻度が高まりかなり間が空くことに。

この辺りで自分はかわいい系のイラストの需要が高いことに気がついた。

 

10巡目

塗りがだいぶ進化したチルノ2枚目。3巡目の頃の自分が見たらびっくりするくらい色塗り上手くなってると思う。

 

11巡目

ここで遂に3ヶ月上達法完遂、1巡目と見比べてみるとだいぶ進歩が感じられる。

まだまだここからがスタートライン、更に上を目指そう。

 

以上が私の3ヶ月上達法イラストまとめでした。いつか1巡目のイラストのリメイクにチャレンジしてみたいです。

 

最後に

長くなりましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

3ヶ月上達法はこれから短期間でイラストを上達させたい人、絵を描く理由が欲しい人におすすめだと自分で実際にやっていて思いました。

ぜひ皆さんも3ヶ月上達法をやってみてはいかがでしょうか。気軽にチャレンジしてみましょう!

では、良いお絵描きライフを!

 

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